2022年9月12日(月)
音響、アナウンス、撮影…秋の一大イベント「体育祭」を支える放送部員。「自分たちが盛り上げる」そんな熱い思いで臨む本番当日を取材しました!
9月7日に行われた三島高校の体育祭。応援合戦にフォークダンス、力比べに対抗リレー…学校行事を代表する秋の一大イベントです。
この行事を支えているのが、放送部。音響、アナウンス、実況、記録撮影などを一手に担い、体育祭をスムーズに進行します。
四国中央テレビでも毎年、体育祭を撮影しているのですが、実は5年前から放送部員のみなさんにも協力してもらっているんです。プロ用のカメラを操作し、リアルタイムで複数台のカメラを切り替えながら録画する「スイッチャー」という機材を使った収録を体験してもらっています。放送部が撮影した映像も、番組の中でしっかり放送されているんですよ。
放送部の仕事をこなしながら競技にもしっかり全力で…。大忙しの体育祭、彼らの奮闘ぶりにスポットを当てます!
高校時代は放送部の部長を2年務めていました。
体育祭はとにかく忙しい!開会式のアナウンスでは、緊張して言葉が詰まってしまったような…。青春時代を思い出すなぁ~。
目次
台風の影響で1日延期になった体育祭。
この日も、早朝に降った雨のせいで1時間遅れでの開催となりましたが、ぬかるんだグラウンドもなんのその!どの競技も生徒総立ちで大盛り上がりし、3つの団による白熱した戦いが繰り広げられました。
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午前8時。
9時40分の開始に向けて、生徒たちがグラウンドで準備を行っていました。本部前に向かうと、大勢の生徒の姿が。総勢27名の放送部です。
顧問は赴任5年目の土居晃大先生。三島高校の前には、川之江高校で放送部の顧問を担当していました。実は、最初に四国中央テレビと撮影を始めたのは土居先生率いる川之江高校放送部。
四国中央テレビから「体育祭を一緒に撮影しませんか」と声をかけたことがきっかけで、部員の皆さんにカメラを操作してもらい収録する、共同撮影が始まりました。三島高校に異動してからも交流は続き、体育祭当日の収録を一緒に行っています。
プロの撮影の仕方や収録を体験してもらういい機会。「求められている映像を撮る」という経験は彼らの作品作りにも活かせると思います。
開会式まで30分、というところで放送部、そして撮影スタッフの準備が完了。カメラの操作、台本の確認、音響のチェックなど、部員それぞれが分かれて練習に余念がありません。
27人と部員が多いので、撮影、アナウンス、音響…とそれぞれ担当が決まっているのでしょうか?
いえいえ。1年に1回しかない行事なので、全員が最低1回ずつはそれぞれの仕事をこなせるように割り振っています。
つまり、一人ひとりがオールマイティーにこなせるように練習をしてきた、ということ。夏休み中は、音響の機材を部室にセッティングして練習したそうです。(BGMは生徒たちが意見を出し合って決めたんだとか。)
アナウンス台本も、体育担当の先生とやり取りしながら自分たちで作りました。
台本を見せてもらうと、言葉に詰まった時や急なお知らせのための「例文」なども載っていました。(車の移動のお願いや、落し物のアナウンスなど)
これなら1年生も一安心です。
いよいよ開会式がスタート。当日になって変更されたプログラムや、案内のアナウンスもしっかり放送できていました。競技が始まると、競技説明のアナウンスに実況という仕事も加わります。
“どの団が1番なのか?” “得点の結果は?”放送席の一言で、応援席がワッと盛り上がります。
瞬発力が大事だけれど、正確に伝えるということはもっと絶対。テンションの高さと冷静さが同時に求められるのが実況。かなり難しい役割です。
とはいえ、やっぱり自分たちが楽しみながら伝えるのが1番!競技がひとつ終わるごとにメンバーを変えながら、全員がしっかりと務めました。
体育祭を振り返って…
練習をしてきたとはいえ、今年は台風の影響で本格的な予行練習が出来ず、ぶっつけ本番でした。うまくいかないところもありましたが、生徒たちは一生懸命頑張ってくれました。
三島高校の放送部では、撮影に小型カメラを使用しており、CATVで使うような大きなカメラを操作することはないのだそう。
放送スタッフ越智カメラマンが生徒担当のカメラのサポーターとなって、操作を教えます。
この日はカメラ3台での収録。
①グラウンド正面に配置
②斜め前方に配置
③生徒担当
の3つのカメラで、演技や競技をしっかり撮影します。撮影している映像は、ケーブルを通して「スイッチャー」という機器に取り込まれ、放送安倍課長がリアルタイムで画面を切り替えていきます。(夏祭りや秋祭りなどの生中継でも、この方式で映像をお届けしています。)
ちなみにカメラのうち1台はケーブルのいらない無線タイプなので、グラウンドのあらゆる場所で撮影ができます。
ふだん部員が使っているカメラはピントや明るさを自動で調節してくれるものですが、CATVが使用しているものは、プロ用の完全マニュアルカメラ。カメラのダイヤルやボタンを操作して自分たちで適切な映像を作らないといけないので、そのことを説明しつつ、実際に触ってもらいました。
徒競走や障害物競走などのトラック競技の時には、ゴール正面に移動。1位になった生徒の嬉しそうな表情や、続いて悔しそうにゴールする一生懸命な姿の撮影に成功しました。
カメラが複数あることで、様々な角度から体育祭の様子をお伝えすることが出来るのが、スイッチャー収録の魅力です。
インカムで、こちらから「もっとズームして」「右に動かして」と指示を出すと、しっかり応えてくれました。手持ちの撮影に挑戦してくれた生徒もいて、意欲的でした。みなさんお疲れ様でした!
初めて触るカメラに興味津々の様子でした。暑い中でしたが、集中力を切らさずがんばってくれました。この経験を部活動で活かしてくれたら嬉しいです。
さて、ここで少し放送部の夏休みについてご紹介。今年の夏は全国大会出場という快挙からスタートしました。
6月に行われた愛媛県高等学校放送コンテストにて、創作ラジオドラマ部門で作品が最優秀賞を受賞。7月26日~28日に開催されたNHK杯全国高等学校放送コンテストに出場しました。
タイトルは「書道部員吉田アキラ」。中学時代に怪我をしてバスケをあきらめた男子生徒が、書道部に入部したことがきっかけで新たな目標を見つけていく、というストーリーです。制作奨励賞を受賞し、全国ベスト20の作品に選ばれました。
また、8月4日には、全国高等学校総合文化祭に出場。昨年の第35回愛媛県高等学校総合文化祭のビデオメッセージ部門にて優秀賞を受賞した「紙の町のレタス」が上映されました。(丸住製紙のレタス栽培事業を取材した内容。)
2つの全国大会に出場した放送部ですが、この夏は市内でも活躍しました。
8月17日~20日に四国中央市伊予三島運動公園体育館で行われたインターハイ、全国高等学校総合体育大会空手道競技大会に、会場アナウンスとして参加。全国から集まった選手たちに、試合の案内などを分かりやすく伝えました。
体育祭の準備を進めながら、様々な経験を積んできた放送部。これらの大会へは、放送部の選抜メンバーが参加したということですが、きっとその経験を後輩たちへ伝え、さらなる挑戦へとつながることでしょう。
時刻は17時。体育祭は無事に終了し、機材や泥だらけになったケーブルの片付けも完了しました。
仕事を終えた部員たちが部室へ集まり、これから反省会が始まります。何故かみんな少しソワソワしています。
すると、遅れてきた土居先生がカバンからごそごそ。「3年生から順番に選んで~」。
「「やったー!」」「ありがとうございます」と拍手を送る生徒たち。
今日のご褒美、アイスクリームです。3年生たちによると体育祭の後の恒例行事なのだとか。暑い中、片付けまで終えて疲労困憊のみんなに笑顔が戻ります。
クールダウンしたところで、先生から一言。
「では、部長から新部長の発表をお願いします」。
例年は夏休み前に引退している3年生。今年はこの日をもって、部長・副部長交代となり、それぞれから後任が発表されました。
新しく部長になったのは石川晴基さん。3年生からの信頼も厚い、やる気いっぱいのリーダーが誕生しました。
ちなみにこれから部活をリードしていく2年生は、新部長・副部長を含め男子部員4名。これから力を合わせて人数の多い1年生を引っ張っていってほしいですね。3年生のみなさん、お疲れ様でした!
さて、そんな放送部が四国中央テレビと共同で撮影した体育祭!
間もなく放送スタートです♪ぜひご覧ください。
【初回放送】9月18日(日)18時~
筆:四国中央テレビ 岡部桃子
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