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いもたきのシーズン到来!ブランド里芋「伊予美人」の出荷始まる

2022年9月27日(火)

里芋生産者の思い・JAおすすめレシピも紹介!【里芋ピッツァ】【里芋と鶏団子のクリーム煮】

収穫を迎えた里芋「伊予美人」

 9月11日から始まった2022年度の里芋の出荷。猛暑に渇水と、水の管理が難しい年でしたが、生産者の日々の努力により、今年も「粘りが強く濃厚な甘み」の伊予美人が収穫されています。

 県内でも有数の里芋の産地、四国中央市。その歴史は古く、宇摩地域ならではの気候とも深く関係しています。土地の特徴を生かしながら、品種改良など進化を続ける里芋栽培。

 今回は、収穫真っただ中の様子と、旬の今こそ食べたい美味しいレシピをご紹介します。

  

豊岡で「伊予美人」を育てるベテラン農家
高見和広さんの収穫の様子を取材してきました!

目次

猛暑にも「やまじ風」にも負ケズ… 宇摩地域と里芋の歴史

 切手とお札以外は何でも作れる日本一の「紙のまち」、四国中央市。製紙工場をはじめとした工業都市のイメージが強い四国中央市ですが、一方、市内全域では盛んに農業もおこなわれています。

今年の収穫の様子(豊岡地域)

 特に県内でもトップクラスの出荷量を誇る里芋栽培の歴史は、なんと300年以上。

 四国中央市が里芋の特産地となった理由には、日本三大局地風として知られる「やまじ風」が大きく関係しています。(ほか2つは岡山県の「広戸風」・秋田県の「清川だし」) 

「やまじ風」とは

愛媛県東部にある法皇山脈から瀬戸内海に面した平野部に吹き下ろす南よりの強風。
農作物の倒伏などを引き起こすため、市からは事前に「やまじ風注意報」が発表され対策を呼びかけている。

 土居地域を中心に市内に吹き荒れ、農作物に大きな影響を与える「やまじ風」ですが、里芋、山の芋などの根菜類は風の影響が比較的少ない作物のため、栽培が進んできました。また里芋は、水はけのいい土地、微風をよく受けるところに適するといわれており、それを備えた四国中央市の土地にマッチしたのです。

根菜類は風の影響を受けにくい
強風にも耐え、たくましく美味しく育った里芋

生産者も太鼓判!四国中央市が誇るブランド里芋「伊予美人」

伊予美人生産者 高見和広さん(85)

 9月22日、豊岡町大町にある高見和広さんの畑では、産直市に出荷する里芋の収穫が行われていました。

ニュースはこちら

 高見さんが栽培しているのは、愛媛県のブランド里芋「伊予美人」。名前の由来は、「白くきめ細やかな肉質」、そして「丸々として形が揃っている」ことから。いもたきや煮物にしても芋の白さが美しく、強い粘りとやわらかさ、甘みが人気です。

 高見さんの畑では、9月初旬に収穫ができるよう、通常より早めの3月初めに植え付けを行っているそう。

1日に30株ほどを収穫し、産直市に出荷する

 今年は雨が少なく、夏は猛暑が続きましたが、里芋にどんな影響があったのでしょうか。

適度に水分をやらないと芋が固くなってしまう。
3日に1回は畑に水を引き、雨の代わりに水分を補っていたので管理が大変だった。

 現在、一人で畑を管理している高見さん。里芋の他にも、ブロッコリーや大根などを栽培し産直市に出しているため、この夏も欠かさず畑で作業を行ったそうです。

 そしてようやく迎えた収穫の時期。クワで株を掘り起こしてみると、少雨ならではの良いこともありました。

雨が少なく晴天が続いたため、虫が芋を齧ることなく見た目も綺麗な芋が出来た。
今年は疫病も出ておらず、品質のいい芋が多く収穫できている。

長年の経験と知識で、高品質な伊予美人を育てる

 農家、野菜のプロとして、美味しい食べ方を教えてください。

出荷の規格に合わなかった小さい里芋などは、ゆでて味噌を付けて焼くとうまい
あとやっぱり、「いもたき」にして食べるのが一番かな。

 消費者のみなさんへ

これから涼しくなってきて、いもたきが美味しい季節になります。
このあたりの里芋は日本一じゃけん、みなさんたくさん食べてくださいね。

これからが美味しい季節♪ 「いもたき」作ってみました

 高見さんが丹精込めて作った「伊予美人」。取材終わりに「まぁ食べてみんかね」と収穫したてのものを袋いっぱいにいただきました。

 その日、早速いもたきに。
里芋の皮むきや下茹では手間がかかるイメージがありましたが、 ❝ 皮のまま包丁で切込みを一周入れて、電子レンジで5分ほどチンする ❞ だけで、柔らかく、皮もスルリと向けるようになるので実はとっても簡単なんです。(教えていただきました。)

詳しくは【里芋 皮むき 電子レンジ】で検索!

伊予美人が主役のいもたき(作:岡部)

 野菜もたっぷり食べられて、肌寒い日にはぴったりの「いもたき」。9月に入って、スーパーなどでも“だし”が並ぶようになりましたね。お家で作る際には、ぜひ産直市の「伊予美人」でどうぞ!

ちなみに…
 9月初旬~翌年GWごろまでと、収穫時期の長い伊予美人。芋の白さが特徴のひとつですが、特に今の時期は皮が薄く、畑から掘り出してすぐに真っ白な部分を見ることが出来ます。(これから寒くなってくると里芋も寒さを防ぐため、茶色い皮でしっかりと覆われるそうです。)
 今ならではの里芋の姿、産直市やスーパーで購入する際にぜひチェックしてみてくださいね!

 高見さんの育てた里芋は、産直市「おいでや市」と「ジャジャうま市」で販売されているほか、産直野菜配達サービス「もぎたてボックス」で注文者に届けられています。

JAおすすめアイデアレシピ 里芋と鶏団子のクリーム煮(動画あり)

 里芋といえば、「いもたき」、「煮物」、「天ぷら」…、と和食のイメージが強いですが、「伊予美人」は味にクセがなく、どんな料理にも合うのが魅力。

 今回は、コスモスチャンネルで放送中の「もぎたてボックス厳選レシピ」から里芋を使った洋風のレシピをご紹介します。JAうまイチオシのメニュー、ぜひお家で作ってみてくださいね!

【里芋と鶏団子のクリーム煮】 材料(4人分)

里芋 350g    
玉ねぎ 1個
にんじん 1本
鶏ミンチ 300g
小麦粉(鶏団子用) 小さじ2

バター 32g
小麦粉 大さじ2
固形スープの素(チキン味) 1個
牛乳 1と1/2カップ
塩コショウ・薄口しょうゆ 適量

コスモスチャンネルで放送中

JAおすすめアイデアレシピ 里芋ピッツァ(動画あり)

【里芋ピッツァ】 材料(4~5人分)

里芋 300g
玉ねぎ 30g
トマト 1個
ピーマン 1個
ベーコン3枚

小麦粉 100g
ベーキングパウダー 小さじ1
溶けるチーズ 140g

塩・コショウ 少々
ピザソース 適量

コスモスチャンネルで放送中

地元産の野菜が自宅に届く!「もぎたてボックス」で“旬”を食べよう

 今回ご紹介した里芋「伊予美人」をはじめ、四国中央市でとれた新鮮な野菜を段ボール一箱に詰め、お手頃価格でお届けしているもぎたてボックス。四国中央テレビとJAうまの共同事業です。

お届けは月に1度。
(土居・三島・嶺南地域は第2火曜日・川之江・新宮地域は第2金曜日)

 旬の野菜をご自宅や職場にお届けします。ぜひご検討くださいね。

詳しくはこちら

筆:四国中央テレビ 岡部桃子

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