2023年6月23日(金)
この夏、高校生議会の開催が決定!市内から22名の高校生が議員として議会に参加します。市議会とは?政治とは?市民の代表として10代の若者が地元のまちづくりに向き合います。
2015年夏、県内初の「高校生による模擬市議会」が四国中央市で開催されました。市内3高校から選ばれた26名の生徒らが、実際の市議会さながらに一般質問を実施。市長や副市長などの理事者に対し、市政に対する疑問・要望を発表しました。
あれから8年。今年、久々となる高校生議会の開催が決定し、市内から22名の高校生が議員として議会に参加することになりました。
市議会とは?政治とは?
水引が輝く議員バッジを胸に、市民の代表として10代の若者が地元のまちづくりに向き合います。
目次
・高校生議会とは?
・前回の高校生議会とその後
・なぜ今?議会事務局に聞く
・高校生議員紹介 川之江高校
・高校生議員紹介 三島高校
・高校生議員紹介 土居高校
・心構えは「楽しんで、堂々と!」三宅議長がアドバイス
・議会当日を生中継!オンエア情報
2015年6月、公職選挙法等の一部を改正する法律が成立。選挙権を持つ年齢が、高校生を含む18歳以上に引き下げられました。
これに合わせ、市政に関心をもってもらうとともに、要望や質問を発表する機会を提供し、高校生の視点からの意見を市政に反映させようと実施されたのが「高校生議会」です。県内では例がなく、四国中央市が初めての取り組みとなりました。
2015年の高校生議会には、市内3校から26名の生徒が参加。7月初旬の任命式では議長から、しこちゅ~のデザインの議員バッジと任命書が交付されました。
任命式の様子を動画で
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「高校生議会」では、実際の議員の定員と同じ数の高校生が選出され、議場にて質問を行います。もちろん議会の進行役、議長も高校生が担当。任命式を終えると、議会当日までに質問を決め、原稿用紙に発表内容をまとめます。高校生たちは議員らと相談しながら1カ月で質問内容をまとめ、8月4日の議会に臨みました。
議会当日。一礼し、議場に足を踏みいれた高校生が目にしたのは、自分の名前が入った「氏名標」。緊張した面持ちで全員が着席し、議会が始まりました。
高校生議員から挙がったのは、「公園の遊具の保全と管理について」、「城山の道路環境の整備について」、「選挙権を18歳まで引き下げる公職選挙法改正に伴う行政の対応」、「女性が広い分野で活躍することのできる環境づくりについて」など。各分野から様々な質問が行われ、市長をはじめとする理事者らも通常の議会さながらに答弁を行いました。
2015年高校生議会の様子を動画で
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これらの質問の中で、特に高校生ならではの意見だったのが、「選挙権年齢の引き下げに関して」の要望。「高校生の立場だと平日は授業、休日は部活や遠征で忙しいため、投票に行きやすい工夫を」との当事者ならではの声に、行政も動きました。
高校生議会から2年後の2017年。衆院選を前に、四国中央市の3高校での期日前投票が実現。県内の高校として初めての取り組みは、高校生の思いがきっかけでした。
期日前投票の様子を動画で
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前回の高校生議会から8年。なぜこのタイミングで2度目の開催となったのでしょうか。
高校生議会を担当する議会事務局の亀山恭弘さんに話を伺うと、議長の熱心な思いがあったといいます。
「四国中央市は来年、市発足20周年を迎えます。記念すべき年を前に、若い人にも街づくりや市政に興味・関心を持ってもらおうと、三宅繁博議長から高校生議会開催の提案がありました」。
卒業後は市外に進学・就職することも多い高校生だからこそ、ふるさと四国中央市の未来を一緒に考え、意見を出してほしい—。これからを担う若者に、行政も期待を寄せています。
高校生議会開催まで2か月となった6月初旬。川之江高校を皮切りに、市内3高校で議員の任命式が行われました。
川之江高校から参加する女子生徒8名は、全員が生徒会役員。中には、春に入学したばかりの1年生の姿もあります。この日は任命書の交付が行われた後、市議会議員との学習会が開かれました。議会の映像を観ながら、質問内容を決めたり当日の流れについて確認したりと本番に向けて話が進んでいました。
松木義明校長は、「課題点や良い点など、まずは自分たちの住む地域のことを知ってほしいというのが1番の思い。8名が代表として議会に参加することで、川高生全体にもいい影響があるのでは」と期待を寄せています。
本来の議会では議長は1名ですが、この高校生議会では各学校から1名ずつ、合わせて3名が議長役を担います。川之江高校からは、2年生の高岡留姫(るき)さんが挑戦。意気込みを伺いました。
「議会に参加すると決まったときにはとても不安でしたが、貴重な経験だと感じました。市議会は人々の暮らしに関わる大切な会だと思います。議長として場の雰囲気を感じ取り、適切な進行が出来るように頑張りたいです」
6月9日には三島高校で任命式が行われ、2年生9名が任命書を受け取りました。久保宏樹教頭は「『地方自治は民主主義の学校』と言われている。市議会は地域住民にとって大切な政治参加の場なので、たくさん意見を出して、質問をして学んでほしい」と激励の言葉を述べました。
教員からのすすめで立候補したという近藤渉叶(あゆと)さん。今回議長を務めます。
「冷静に、でも楽しんで取り組みたい。(議長と話してみて)先生とはまた違う立場の大人の人で、大きな存在だなと感じました。貴重な経験だと思うので、前のめりになって頑張りたいです」
土居高校からは2年生5名が立候補して参加。任命式の後、地元出身の議員らと学習会を行い、打ち合わせを進めました。
二宮敬則校長は「市議会はなかなか高校生にとっては遠い存在。だからこそ自分たちの意見が地域にどう取り上げられて、どう反映されるのかを体験してほしい。3年生になれば選挙権を持つ生徒も出てくるので、その時に今回の経験が活きてくればいい」と話しました。
土居高校の議長は、めったにない機会なので自分の将来につなげられたら、と立候補した古味華恋さんが務めます。
「(市議会には)難しいものというイメージがあったんですが、三宅議長と話した際に『楽しく』とアドバイスをいただきました。学習会を通して、議長の仕事もちょっと掴めたかなと思います」
三宅繁博議長にとって、議長になった時からの念願だったという「高校生議会」の開催。若者の市政参加への熱い思いを伺いました。
「単なる勉強会ではなく、参加型の体験というのが非常に重要。高校生が質問や意見を出し、実際にまちづくりに反映されるということになれば、生徒だけでなく四国中央市にとっても大変有意義。(高校生たちには)自分たちが思い描いている四国中央市、また将来自分がこの街でどう生きていきたいかを、ぜひぶつけてもらいたい」
また議長の心構えとしては「議長は市議会の取りまとめ役。楽しみつつ、堂々と進行をしていってもらえれば」と話し、8月に向けて頑張る高校生に向けてエールを送りました。
高校生議会の本番は8月8日(火)に四国中央市役所 市議会議場で行われます。
四国中央テレビではこの模様を生中継!若い世代が真剣に考えた質問や意見、それに対する行政の答弁など、ぜひリアルタイムでご覧ください。
「2023年度 高校生議会 本会議」
8月8日(火)13時~ ≪コスモスチャンネルで生中継≫
コスモスタイムニュース「高校生議会 議員任命式」もぜひチェックしてみてください!
動画を観る▼
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筆:四国中央テレビ 岡部桃子
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