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2023ニュースのその後—四国中央市の魅力を世界へ!ミセスアジアで輝いた大西由佳さんの1年

2023年12月20日(水)

2023年のニュースの中から「その後」が気になる話題を再取材!第1弾は、ミセスアジアインターナショナルに出場した大西由佳さん。大会に出場したきっかけや、世界大会の裏話などをたっぷりインタビューしました。

ミセスアジアインターナショナルで「FITNESS」賞に輝いた大西由佳さん(提供:大西さん)

 2023年12月—タイ・バンコクで開催された大会「ミセスアジアインターナショナル2023」のランウェイに、美しい水引飾りを身に着けた大西由佳さんが登場しました。立ち居振る舞いやウォーキング、英語でのスピーチなど、1週間にわたって行われた様々な審査を乗り越え、見事「Best Fitness」賞を受賞。今年1月に日本大会のファイナリストに決まってからの努力の日々が実を結びました。
 四国中央市在住の大西さんは、人材派遣会社の営業として働きながら、トレーニングや勉強会に参加。「怒涛の1年でしたが、多くの人に支えられてステージの上に立つことが出来ました」と感謝いっぱいに2023年を振り返ります。

目次

 ・大西由佳さんプロフィール
 ・日本大会ファイナリスト、そしてアジア大会へ
 ・ふるさとの魅力を世界へ!水引に込めた思い
 ・いざ世界の舞台へ!バンコクでの1週間
 ・周りに助けられ…感謝の帰国
 ・関連番組

大西由佳さんプロフィール

ミセスアジアインターナショナルで「Best Fitness」賞に輝いた大西由佳さん

 四国中央市の人材派遣会社「株式会社Bizcareer」で営業職として働く大西由佳さん。お子さんが4人、お孫さんも2人いるという大西さんは、今回の大会がコンテスト初参加だったそうです。

「実は…応募したのは娘で、私自身は書類審査が通った後、リモート面談が決定したタイミングで初めて知らされたんです」

 長女が内緒でエントリーした大会は、ミセスユニバース日本大会。ミセスユニバースは、女性の社会的地位の向上をテーマとしており、外見の美しさだけでなく、社会貢献への思いや行動力を重視し、これまでの人生経験を糧に新たな挑戦に臨む女性を応援する世界的なコンテストです。
 ここ4年ほど精神的に落ち込む日々が続いたという大西さん。体型も変化し自信を持てなくなっていた母に、以前の輝きを取り戻すきっかけになればと長女が起こしたアクションが、その後たくさんの人を動かし大きなチャレンジへと成長していきます。

日本大会ファイナリスト、そしてアジア大会へ

 娘からのサプライズに驚きつつも、ミセスユニバース日本大会に出場するためのリモート面談を通過し、今年1月に見事ファイナリストに選ばれた大西さん。運営側から大会の説明を受けて、初めてステージの規模の大きさを知ることになります。

「輝くドレスを着てステージで堂々とふるまう人たちを見て、正直ちょっと怖気づいてしまいました」

 知性、品性、社交性、表現力、社会貢献度など様々な要素が審査されるミセスユニバース。ファイナリストには、大会に臨むまでに長期間にわたる特別な講習やトレーニングが用意されています。毎月大阪に行き、ウォーキングやマナーの授業を受ける日々…。仕事や生活との両立、それを全面的に支えてくれたのは職場や家族でした。

「出場が決まってから職場の皆さんには本当に助けていただきました。大会当日までにすることを逆算して一緒に考えてくれて、『みんなのために頑張ろう』と大会に向ける気持ちも次第に熱くなっていきました」

 3分間の自己PRパフォーマンスやスピーチに加え、大西さんが全力で取り組んだのがボディメイク。過去最高体重だったという1月から取り組み、7月の大会本番までにドレスの似合う体型に仕上げようと、先にドレスを購入して気合を入れたといいます。

「目標をクリアできなければ辞退も考えていましたが、私自身も元の体型に戻りたいという気持ちがあったので一生懸命トレーニングをしました」

 おかげで10kgのダイエットに成功。東京で行われた日本大会では自信をもってドレスを着こなすことが出来ました。

鍛えたウォーキングを堂々披露※写真はアジア大会(提供:大西さん)

 また、ミセスユニバースの大会で審査要素の1つだったのが「SNSでの発信力」。TikTokを用いた発信で、ポイント数が上位3位に入ると日本大会より前に世界大会出場が決まるという「TikTok部門」があり、大西さんはこの部門で3位にランクインし、世界大会の切符を手にしました。
 大会出場がきっかけでInstagramやTikTokでの投稿を始めた大西さんは、家族のアドバイスも取り入れながらSNSをイチから学んだそうです。ファイナリスト期間中は、出場者がそれぞれライブ配信を毎日1時間行うというハードな課題も。スピーチに自信がなかった大西さんは他の出場者のフォローに助けられながら最後までやり遂げることが出来たと話します。

「コンテストに出る方の中には『私が1番!』という人もいるかもしれませんが、私は周りの出場者にアドバイスをもらったり助けてもらって舞台に立つことが出来ました。素晴らしいファイナリストとの出会いに感謝しています」

 日本大会を戦い抜き、次のステージは世界へ。11月から12月にかけて開かれるタイ・バンコクでの大会に向けて、さらなる挑戦が始まりました。

ふるさとの魅力を世界へ!水引に込めた思い

 世界大会が決まってからは、より忙しさに拍車がかかります。自国の文化を紹介する「ツーリズム」というカテゴリで出場する大西さんに課されたミッションは、事前に90秒のPR動画を制作すること。英語のスピーチを考え、日本を紹介する風景を撮影して編集しなくてはなりません。

「他の出場者の方は東京などの日本の都会らしい部分を紹介していましたが、私はふるさと四国中央市の自然豊かな景色を世界の皆さんにも見ていただきたいと思いました」

 大西さんが選んだのは、新宮町霧の森のそばを流れる馬立川。瀬戸内海の景色などと合わせて、緑豊かな川のせせらぎを動画にまとめました。

動画の様子は大西さんInstagramで観ることが出来ます こちら

世界の舞台で披露したランウェイでの様子(提供:大西さん)

 また、世界大会のステージでは、各国の出場者が伝統的な衣装を着てのパフォーマンスがあり、大西さんは着物に合わせて、四国中央市の伝統工芸・水引細工を使った飾りを身に着け登場しました。英語で水引の紹介がされる中でランウェイを歩き、その繊細で華やかな技術を世界へとアピール。ひときわ目立つヘッドピースと扇子は、四国中央市水引選手権の初代チャンピオン・石川さんが、今回のために特別に制作したものだそうです。

「完成まで2か月かかった大作です。石川さんは快く引き受けてくださって、理想をかなえてくれました。世界の舞台でお披露目出来て嬉しかったです」

四国中央市の伝統文化・水引細工のヘッドピースと扇子が輝く(提供:大西さん)

いざ世界の舞台へ!バンコクでの1週間

バンコクでの様子(提供:大西さん)

 タイ・バンコクの空港を降り立ったその瞬間から、世界大会は始まります。日本の国旗を振りながらタイに到着した大西さんを待ち受けていたのは、審査員やカメラに四六時中見られているという緊張感でした。

「入国した瞬間から、カメラスタッフの方が必ずついて撮影されます。朝8時から夜11時ごろまで毎日。移動の時さえも、どの瞬間が審査に影響するか分からないので、大会が終了するまでひと時たりとも気が抜けない。そんな1週間が始まりました」

食事の際も装いや振る舞いに気を配りながら(提供:大西さん)

 アジアに集まった24名の出場者とともに、文化や習慣が全く違う国で1週間の過密スケジュールを笑顔で過ごす日々。大西さんにとって初めてのタイ旅行は、過酷ながらも貴重な経験になったようでした。

タイの伝統衣装に身を包んだ日本代表(提供:大西さん)

周りに助けられ…感謝の帰国

「関わっていただいた方が喜んでくださるのが嬉しい」

 ハードな世界大会を終え、見事「Best Fitness」賞に選ばれた大西さん。帰国すると、周囲の祝福の声に改めて感謝の気持ちがこみあげたそうです。

「本番前には、職場や関わりのある方から電話やメールで連絡をいただいて…みなさんの応援に応えたいと頑張りました。四国中央市に戻ってきてからは、たくさんのお祝いの連絡をいただいています。みなさんに賞を持ち帰ることが出来て本当に嬉しいです。ひとりでは絶対に成し遂げることが出来なかったので、すべての方に感謝を伝えたいです」

 初めてのコンテスト出場、そして世界レベルの舞台。今回の挑戦を終えて、より「人と人とをつながり」を大切に過ごしていきたいと話します。

「四国中央市からコンテストに参加したい方がいらっしゃったらぜひサポートしたいですね。SNSも使い方を学んだので、今後はぜひ四国中央市の文化や景色を発信していければと考えています」

 

様々な人との出会いを通じて感じた「尊敬」と「感謝」(提供:大西さん)

関連番組

コスモスタイムで紹介した動画は以下の配信サービスでご覧いただけます。


2023/5/31「四国中央市出身大西さん ミセスユニバース2023日本大会に出場」

動画を観る➡コスモスコレクション(当社インターネットご加入者様限定)

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2023/10/30「大西由佳さんミセスアジア2023世界大会出場報告」

動画を観る➡コスモスコレクション(当社インターネットご加入者様限定)

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筆:四国中央テレビ 岡部桃子

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