人気絶頂で亡くなっていくスターがいる。
突然の訃報に信じられない思いに駆られ、衝撃を受け、喪失感から何も手につかなくなる。
フォンならこその心理でしょう。

ジョン・レノンが撃たれた時、訃報の号外を呆然と見つめる甲斐よしひろの姿を覚えている。
甲斐バンド全盛の頃、ライブ番組収録の際の楽屋でのひとコマ。
あの夜彼は訃報をどう受け止めたのか。自分のファンの前で、何をどう歌ったのか。

ファンでさえそうなのだから、家族や仲間たちのショックは言わずもがな。
この人気シリーズの中心人物の一人だったポール・ウォーカーが突然の交通事故で他界したのは今作制作中のこと。残りのシーンを二人の弟が代役を務めて完成させたのだとか。
ラストは彼の死を受けた脚本になったそう。
ファンなら涙なしでは見られないシーンですよ。

そんな前情報、知っても知らなくても、アクションはお構いなくすごいです。
カーアクションはもちろんのこと、今作は「スカイ・ミッション」空を飛びます。
スカイダイビングです。車が！！
車ごと、ダイブするんですよ！ありえないでしょう！
まさに「人車一体」！

さらに、３棟並んだ高層マンションを時価２億円の高級車でぶった切り！
「ブレードランナー」じゃあるまいし、マンションのペントハウスに車庫があるなんて。
さすがにこのシーンは合成だそうですが・・・。

ヴィン・ディーゼルはじめ、車、格闘、ガンアクションも、どこも手に汗握るシーンの連続で疲れました。
しかも長いんです。正味時間以上あるし、エンドクレジットがまた長い。３曲分なんて、初めて！
実は「ワイ・スピ」初めて見たのですが、これは人気あるはずですね。

個人的には、ヴィン・ディーゼルが「オースティン・パワーズ」ドクター・イーブルのマイク・マイヤーズに見えて仕方なく、
どこに笑いをぶっこんでくるのかな～とドキドキしてました。
ヴィン・ディーゼルとマイク・マイヤーズ・・・私だけ～？