2019-05-29 [ 山本淑子のイチバン！ ]

「音楽朗読劇『Chèvre Note ～シェーヴルノート～』」©READING HIGH
デジタルプレミアムコース：ファミリー劇場（157ｃｈ)
放送日：5/25（土）14：10～

（番組概要）

羊飼いの娘であったジャンヌダルクは、ある日、神の神託を受け神の声が聞こえるようになり、
お告げのままにフランス軍を率い、フランス軍を勝利に導いたと伝えられている・・・。しかし―それは全てある男の書いた筋書き、
偽りの物語だった・・・。百年戦争末期のフランスを舞台に人と悪魔が織りなすダークファンタジー。今、世界で最も呪われた愛
の物語が幕をあける・・・。

（山本淑子の今日のイチバン↓）

ただの朗読劇ではない。まさに３．５次元、光と音楽、炎が上がり、雨が降る。声優たちが声を駆使して物語を紡ぐ。映像も身体表現もない。それなのに、15世紀のフランスの街並みや、戦場が目の前に広がって見える。見たはずもない景色が見えるのである。

声優たちは、それぞれキャラクターをイメージさせる衣装で、手には台本を持ち、感情たっぷりに朗読はするが、とうぜん動作はない。声だけでこれだけの演技ができるなんて、やはりプロはすごい。アニメーションや洋画の吹き替えが、俳優やお笑い芸人のことがあるが、これが下手くそだと観客が地獄を見る。声の演技はそれだけ特殊だということだ。神の啓示を受けてフランスを救ったとされる少女ジャンヌ・ダルク。しかしこれは真っ赤な嘘で、人の心の隙を狙う悪魔の策略だったというダーク・ファンタジー。悪魔が奪うのは魂ではなく、人間の「かけがえのない記憶」。観始めると目が離せなくなるので、ご注意を。